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2010.03.18

【社労士】労働一般常識 > 春季労使交渉/賃金めぐる攻防低調 連合「最低限の要求」に絞る(20100318)

’10春闘:労使のトップが定昇維持を評価 2010/ 3/18 毎日jp

 10年春闘の主要製造業の回答が出そろったことを受け、労使トップが17日会見し、焦点だった定期昇給が維持されたことを双方とも高く評価した。
 日本経団連の御手洗冨士夫会長は「賃金体系の維持、定期昇給の実施を守り、正直ほっとしている」と述べた。組合側の要求を下回る満額割れが相次いだ一時金については「満額回答でないところも去年より増額しているところがかなり見られる。景気、家計に好影響を与えるんじゃないか」と述べた。
 連合の古賀伸明会長も「賃金水準をこれ以上下げさせないという方針で、その回答を引き出した各労組に敬意を表したい」と評価。今後本格化する中小の交渉に向け「賃金情報を開示するなどして産別を中心に交渉をバックアップしたい」と中小でも定昇維持分を獲得する姿勢を示した。

春闘、賃金めぐる攻防低調 連合「最低限の要求」に絞る 2010/ 3/18 asahi.com

 多くの労働組合がベースアップ要求をせず、定期昇給の維持が攻防線となった今年の春闘で、17日に製造業大手が一斉に回答した。低めの獲得目標を掲げた労働側に対し、交渉を優位に進めた経営側は定昇制度の抜本的な見直しにも言及し始めた。

 ■製造大手、定昇は確保
 17日に回答を受けた自動車や電機などの主要組合は、全社で定期昇給が維持された。「今後、回答を引き出す組合の交渉にもよい影響を与える。社会的な役割を一定程度果たせた」。記者会見した金属労協の西原浩一郎議長(自動車総連会長)はほっとした表情を浮かべた。春闘の攻防線が、賃金を底上げするベースアップから定期昇給まで後退したことを印象づけた。
 連合は昨春闘で物価上昇を根拠に8年ぶりの統一ベア要求を掲げた。だが、急速な景気悪化でゼロ回答が続出。日立製作所や東芝などの電機大手は定昇の一時凍結まで打ち出した。
 デフレ経済下で迎えた今春闘は昨年の「惨敗」が重くのしかかった。連合は、昨年10月に打ち出した基本方針で早々に統一ベア要求を見送り、「最低限の要求」として、定期昇給の維持・確保に交渉の的を絞った。
 ところが、統一ベア要求を決めた後で極端な景気の落ち込みに直面した昨春闘とは対照的に、今春闘では定昇維持という低い目標を定めた後、企業業績の回復基調が鮮明になった。
 約680万人の組合員を抱える連合は、前年8月から翌春闘に向けた議論を積み上げ、10月に基本方針を固める。その後、3月までの大きな経済情勢の変化が、2年連続で連合方針と現実とのずれを際だたせた。
 ただ、連合の古賀伸明会長は「まだ全体でベア要求できるほどの回復ではない」と説明。今春闘では非正社員も含めた「すべての労働者」の労働条件改善を掲げ、17日の記者会見でもこれから交渉が本格化する中小企業の賃金を引き上げる必要性を強調した。
 連合によると、中小企業の8割で明確な定昇制度がなく、大企業のような昇給が期待できない。ベアゼロの春闘が続く中で、先行する大手製造業のベア獲得を中小企業に波及させる方式が機能しなくなり、定昇がある大手との賃金格差は拡大してきた。
 このため、連合は今春闘で、中小企業労組の賃上げ要求に根拠を与える仕掛けを次々に打ち出した。定昇制度がない企業の労組のために平均的な定昇相当額として月5千円の目安を示したほか、これまで表に出なかった各産業の主要企業の定昇額や一定年齢の賃金の情報公開も進めた。
 ある産別幹部は「これからは連合の統一方針だけで要求内容を決めず、個別企業の労組が主体的に考えることがますます重要になる」と話す。

 ■経営側、有利に交渉主導
 「ベアなし春闘」で、大半が定期昇給維持という低めのハードルを掲げて向かってきた労働側に、経営側は終始有利に交渉をリードした。
 大手製造業の業績は回復基調が鮮明だ。自動車10社の09年3月期の連結営業損益は計約3200億円の赤字だったが、10年3月期は約7千億円の黒字となる見通し。電機大手9社でも、10年3月期の連結営業損益は、前年の1200億円超の赤字から、6400億円の黒字に転換する見通しだ。
 それでも経営側は交渉で先行き不透明感を強調。「非常に厳しいスタンスでのぞまざるを得ない」(三菱電機の橋本法知常務)などと、定昇維持にも慎重姿勢をちらつかせてきた。
 ただ、業績回復はリストラによるコスト削減の影響も大きい。最終的には昨年の春闘で定昇凍結が相次いだ電機大手でも定昇は守られた。
 年間一時金をめぐっても、自動車では満額回答は業績が堅調なホンダと日産自動車だけ。2年連続で要求に満たない回答となったトヨタ自動車の小沢哲専務は「要求レベルは少し上めにかけ離れていたのではないか。交渉で満額回答の可能性を考えたことは一度もない」と言い切った。 こうした大手製造業の春闘結果について、日本経団連の御手洗冨士夫会長は17日、記者団に対し「デフレ下で賃金は下がる傾向にあるが、物価も下がっているので、実質賃金という意味では表面ほど悪くない」と話した。
 新興市場を中心に海外勢との価格競争が厳しさを増す製造業では、固定費を抑え、労働側には業績を反映した一時金で報いていこうという流れがさらに強まりそうだ。
 日産の高橋雄介執行役員は「国内事業を維持するためには、労務費を含むすべての固定費を厳しく管理していくことが必要だ」と指摘。日立製作所の大野健二常務も「国内の成長が鈍化するなかで、これまでの定期昇給を続けられるのか」としており、今後、定昇制度の是非をめぐる議論が起きる可能性もある。

御手洗経団連会長、定昇実施「従業員の頑張りに配慮」  2010/ 3/17 NIKKEI NET

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は17日、賃金労使交渉の一斉回答について、「厳しい経営環境が続く中、賃金体系を維持、定期昇給(定昇)も守れてほっとしている。経営側が従業員の頑張りに配慮した結果」と語った。「一時金も満額回答もあったし、満額でないにせよ昨年より増額した企業もある。景気・家計に好影響が出るのでは」との見解を示した。
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