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2008.05.23

【社労士】労働者災害補償保険法 > 労災申請・「海外出張で疲労蓄積」労災訴訟、原告が逆転勝訴…東京高裁(20080522)

「海外出張で疲労蓄積」労災訴訟、原告が逆転勝訴…東京高裁 2008/ 5/22 YOMIURI ONLINE

 約1年間に計10回、183日間の海外出張をした後、くも膜下出血で死亡した「セイコーエプソン」(長野県)の社員の妻が、松本労働基準監督署長を相手取り、労災と認めるよう求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は22日、請求を棄却した1審・長野地裁判決を取り消し、男性の労災を認める判決を言い渡した。
 青柳馨裁判長は「残業や休日出勤は少なかったが、多数回の海外出張で疲労が蓄積し、病気を発症した」と述べた。
 亡くなったのは、長野県松本市の犬飼敏彦さん(当時41歳)。判決によると、犬飼さんは2000年11月~01年9月、アジアや南米などに計183日間出張し、人材育成などの業務に当たっていたが、最後のインドネシア出張から帰国した6日後、国内の出張先のホテルで死亡した。
 犬飼さんの発症前の半年間の時間外労働は月30時間未満だった。厚生労働省は月45時間未満の場合、病気の発症と業務との関連性は弱いとしており、1審も「過重な業務だったとはいえない」と判断していた。
 これに対し、控訴審判決は「海外出張は生活が不規則。言葉や生活風習も違い、相当の疲労を蓄積させる」と指摘、業務と死亡との因果関係を認めた。
 原告代理人は「労働時間や仕事量ではなく、海外出張自体の負担の大きさを認めた意義は大きい」としている。
 長野労働局労災補償課の話「主張が理解されなかったことは残念。上告については関係機関と協議し、対応したい」
 【コメント】「労災認定」の判断として、労働時間(時間外労働)の多さを用いている労働基準監督署。だが、今回のケースは労働時間ではなく、労働環境の激変という観点から労災認定判断を求めるもの。安全衛生法などで過酷な労働条件での作業従事者に対し、特例措置が設けられているように、「出張による労働環境激変」も、やはり過酷な労働条件での従事と考えるのが自然であろう。最終的に「労災認定すべき」と裁判所が判断した場合、今後の労災認定に大きな影響を与えることは必至。

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