« 【社労士:法改正情報】労働一般 > 高齢者雇用安定法改正(20040604) | トップページ | 【社労士:社会関連情報】国年金・厚年金 > 議員年金・検討(20040606) »

2004.06.07

【社労士:法改正情報】国年金・厚年金 > 年金改革(20040607)

年金改革法成立、課題残した「暫定改革」 2004/ 6/ 7 NIKKEI NET

混乱の元で改正された年金改革関連法案であるが、「暫定改革」である色彩が濃い内容であるという報道。
この報道で暫定として掲げているのが給付と負担のバランス。負担上限は18.30%(厚生年金)、16,900円(国民年金)、給付の下限については現役世代の平均賃金50%と示されていたものの、給付については「マクロ経済スライド」による給付抑え込みが可能になっており、出生率低下による調整も可能な状況。また受給額については物価スライドより低い水準での上昇となるため、物価スライドより上昇率が高い賃金スライドとは乖離が激しくなる一方という試算についても示された通り。「負担と給付の両方を約束するのは無理」という有識者の意見はもっともである。

こんななか、坂口厚労相は厚生年金保険料の引き上げについて、年収のほぼ15%に達する2007年度をめどに改めて検討する(厚生年金保険料、上限下げ検討も・厚労相が示唆 2004/ 6/ 7 NIKKEI NET)という発言が飛び出した。これにより、負担上限の「18.30%」の数字がますます意味のないものに成り下がっている。

この2007年度というのは「社会保障体制の一元化」を念頭においた時期だと思われるが、その一元化について、早くも民主党では先頃提示された「骨太の方針」があまりにも3党合意とかけ離れた内容であると、3党合意の消滅を唱えており(民主党「年金3党合意は消滅」・自民は順守求める 2004/ 6/ 6 NIKKEI NET)、今後の社会保障体制一元化の成立作業が早くも難航しそうな雲行きであることが伺える。

さらにこの度成立した年金改革関連法案について、身内からも厳しい評価(年金改革は50~60点 竹中経済財政相が厳しい採点  2004/ 6/ 6 asahi.com)も出されている。あれだけすったもんだしたあげくに成立した年金改革関連法案であるが、このような状況では果たして成立させることに意味があったのかどうかと疑問を抱かずにはいられない。年金改革については待ったなしである。少しでも早く何らかの対策をという意味で成立させたということは評価できる。が、数年後の改革を見据えた改正に途中から路線が変更されるのであれば、この改革が評価できるとはとても言えない。

|

« 【社労士:法改正情報】労働一般 > 高齢者雇用安定法改正(20040604) | トップページ | 【社労士:社会関連情報】国年金・厚年金 > 議員年金・検討(20040606) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12096/725911

この記事へのトラックバック一覧です: 【社労士:法改正情報】国年金・厚年金 > 年金改革(20040607):

« 【社労士:法改正情報】労働一般 > 高齢者雇用安定法改正(20040604) | トップページ | 【社労士:社会関連情報】国年金・厚年金 > 議員年金・検討(20040606) »